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妊娠中のチーズはリステリア菌が心配?必要な摂取量は?

目次

■妊娠中はチーズを食べてはいけない?

妊娠中は「チーズを食べてはいけない」と聞いたことがあるかもしれません。
妊婦が控えるべき食べ物にも「生肉・大型魚・レバー・うなぎ」と共にチーズが挙げられています。

でも、チーズには栄養が豊富に含まれています。
本当なのでしょうか?

■リステリア症って?

加熱処理をされていないチーズにはリステリアという細菌が含まれている可能性があります。
なのでチーズを食べるとリステリア症という感染症にかかることがあります。

リステリア症というのは、リステリア菌による人獣共通感染症の一種です。
リステリア菌がついた食材を食べることで感染しますが、他の細菌性食中毒にみられるような典型的な急性胃腸炎症状は通常みられません。

腸から血液に入り、全身に拡散し、どの器官でも侵されます。
感染の初期は風邪症候群に類似した症状、倦怠感、発熱、頭痛、悪寒等の症状をおこし、重症になると、脳脊髄膜炎をおこし、意識障害やけいれんをおこし、脳神経障害などの後遺症が残ることもあります。

健常者が発病することはめったにありませんが、免疫が低下している人や、妊婦は発症リスクが高く、感染した場合には重篤な疾患となることがあります。

妊婦の場合は周産期リステリア症と呼ばれ、健康な成人より20倍かかりやすいと言われます。
母体自体の症状は軽いことが多いですが、感染した母体から胎盤を介して胎児に感染し、早産、流死産胎児敗血症新生児髄膜炎新生児敗血症の原因になります。


お母さんがチーズを食べてリステリア症にかかると、「風邪かな?」ぐらいの症状で終わって気づかないかもしれませんが、赤ちゃんに感染して敗血症や髄膜炎になっているかもしれないのです。

こう書くと「絶対にチーズは食べない!!」と思われる方も多いでしょう。
でもチーズはとても一般的な食べ物で、ピザには必ずのっているし、パスタやパン、サラダのトッピングなど、
あらゆる食べ物に使われていて、ついうっかり食べてしまうこともあります。
どうしたらよいのでしょうか?

■リステリア菌の心配があるチーズ

全てのチーズにリステリア菌の心配があるわけではありません。
リステリア菌の心配があるのは、加熱処理されていないチーズなんです。

加熱処理されていないチーズは……

ナチュラルチーズと呼ばれ、
フレッシュタイプの、モッツアレラ、カッテージなど、
白カビタイプの、カマンベール、ブリーなど、
セミハード/ハードタイプのゴーダ、チェダー、エメンタールなど、
超ハードタイプの、パルメザンチーズなどがあります。

また、調理で加熱されることでもリステリア菌は滅菌されますので、
ピザ、グラタンなどに使われるチーズは大丈夫となります。

そして、国内メーカーで製造されているナチュラルチーズは、
原料となる生乳を殺菌していることが多いのでリステリア菌の心配がありません。

となると、リステリア菌の心配があるナチュラルチーズは、
輸入されているチーズで、調理過程で加熱せず生で食べる場合のみということですね。

それなら普段の食事でついうっかり食べてしまう心配はなさそうです。
サラダで食べる場合とチーズそのものを生で食べる時に注意すれば大丈夫です。
チーズ愛好家の方は、ほんのちょっとの間の我慢です。

■プロセスチーズ

チーズにはナチュラルチーズプロセスチーズの2種類あります。
プロセスチーズというのは、ナチュラルチーズを原料として、
細かく刻んで加熱溶解し、乳化剤などを加えて再び成型したチーズです。
加熱殺菌しているためリステリア菌の心配はありません。

スライスチーズ」や「6Pチーズ」などがあり、
日本で昔からなじみ深いチーズです。
我が家の冷蔵庫にも常備されています。

■チーズのカルシウム

チーズには豊富なカルシウムが含まれています。
その量は牛乳の約10倍
そして、チーズに含まれているカルシウムはとても吸収率が高いのです。

妊娠中はお腹の赤ちゃんのために、たくさんのカルシウムが必要になります。
その量は1日当たり900mgです。

日本人の平均カルシウム摂取量は400~440mgと言われていますので、意識していない時の倍以上のカルシウムを摂取しないといけません。

もちろんカルシウムは乳製品以外にも小魚など、さまざまな食材に含まれていますので、できるだけいろいろな食材から摂るのが望ましいです。
手軽に摂れて吸収率もよいチーズも積極的に摂りたいですね。

■チーズはカルシウムの宝庫!妊娠中も気をつけて食べれば大丈夫!

輸入されるナチュラルチーズには加熱されてないものがあり、リステリア菌の心配があるので、妊娠中は注意しましょう。

加熱処理されていないナチュラルチーズでも、
調理過程で火が通っていればリステリア菌の心配はありません。

プロセスチーズにはリステリア菌の心配はありません。

チーズには妊娠中に必要なカルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは日本人に不足しがちな栄養素です。
チーズのカルシウム吸収率は高いので、是非積極的に摂りましょう。

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