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妊娠中の卵は子どもがアレルギーになる?知っておきたい摂取量

目次

■妊娠中に卵を食べるとアレルギーになる?

三大アレルゲンと言われているものに、「卵・牛乳・大豆」があります。
妊婦さんの中には赤ちゃんのアレルギーを心配して、これらの食物の摂取を控えている方がいるかもしれません。

しかし、これは大きな間違いです。
アレルギーというのは、両親が持っているアレルギー体質を赤ちゃんが受け継ぎ、妊娠中にアレルギー原因の食物を摂取することで、発症するものです。

アレルギー体質を受け継いでも必ず発症するわけではありません。
体質発症は別問題で、育っていく環境食べ物などが影響して、その結果症状が出てしまうのです。

花粉症と同じと考えると分かりやすいかもしれませんね。
両親ともに花粉症でも、こどもが生まれながらに花粉症になるわけでもありませんし、育っていく中での環境(空気汚染や花粉の量)、食べ物ストレス等
さまざまな原因が重なって、ある日突然発症します。

また、両親ともにアレルギーがなくても、おじいちゃんおばあちゃんにアレルギー素因(発症はしていなくても)があり、受け継いでいる可能性もあります。

ですから、親族にアレルギーの人が一見いないように思っても、赤ちゃんがアレルギー体質になってしまうこともあります。

そのような時は、「妊娠中に卵を食べたから?」と心配になるかもしれませんが、もともとの遺伝でアレルギー体質を持っていたと考えられます。

確かに妊娠中に食べたものでお腹の赤ちゃんの身体は作られますが、妊娠中に食べたものが赤ちゃんのアレルギーの直接影響することはあまりないようです。

お母さんにアレルギーがなければ、自己判断による除去食(卵を全く食べない)といようなことはしないようにしましょう。
母体や胎児の栄養低下を招く危険性があります。
もしお母さんにアレルギーはある場合は医者の指示に従いましょうね。

ちなみに、妊娠後期胎児にアレルギー抗体(IgE抗体)が作られるようです。
家系にアレルギー体質がある人は、この時期は注意が必要です。

■卵はどれくらい食べてもよいの?

一般的には卵は1日に1個食べるとよいとされています。
助産婦さんによっては1/2個といわれることもあるかと思います。

卵で心配されるのはビタミンAレチノール)の過剰摂取がありますが、
1日あたりの推奨摂取量が、670μg
過剰摂取の心配となるのが4950μg(連日摂取した場合)
そして、卵1個あたり約86μgなので心配はありません。
特定の疾患がなければ1日に2個食べても問題ないでしょう。

1日1個というのはあくまでも目安なので、
全く食べないとか、1日に10個食べてしまうといった
極端なことがなければ、普通の食事を心がければ心配ありません。

■卵で注意することは?

卵で注意したいのが「サルモネラ菌」による食中毒です。
症状は、まず激しい腹痛、吐き気、下痢などが起こります。
そして高熱が半日から4日ほど続きます。

腹痛はかなり強い痛みで、波のように繰り返し襲ってくるそうです。
下痢は食中毒の中では最も強い部類となります。
妊娠中の強い下痢、腹痛は早産の危険性もありますので要注意です。

サルモネラ感染症の原因には、牛肉・豚肉・鶏肉・卵などの食品がありますが、
特に多い原因が卵です。

卵は常温で放置することは避け、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
また、新鮮でない卵は必ず火を通しましょう。

特に妊婦は免疫力が低下していますので、妊娠中は生卵は避けしっかり火を通して食べるようにしましょう。

卵かけごはんは美味しいんですけどね。
赤ちゃんのためにほんのちょっとの我慢です。
また、授乳中も生卵は避けたほうがよいです。

そしてまだ先の話になりますが、どろどろ感が離乳食にぴったりだからと、赤ちゃんの離乳食卵かけごはんは厳禁ですよ!!

■やはりバランスのとれた食事が大切

卵で心配されるのは、アレルギー食中毒です。
アレルギーについては、やはりバランスのとれた食事が一番大切です。

卵に限らず1つのものばかり食べる、というのはアレルギー発症の危険があります。
いろいろな物を少しづつ」がお母さんにも赤ちゃんにも一番大切なんですね。
どんなに体によいとされる食べ物でも食べ過ぎは毒になります。

つわりの時期は「バランスの取れた食事」はちょっと難しいかもしれません。
この時期は「食べれるものを食べれる時に」で構いませんが、赤ちゃんが大きくなってくる、妊娠中期、後期になったら生まれてくる赤ちゃんの為に、食生活を見直してみてくださいね。

この時期に見直した食生活は、子どもが大きくなってからの食生活につながり、子どもの健康生活スタイルに大きく影響します。
基盤である食生活がしっかりしていると子育てがきっと楽になりますよ。

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